ローズマリーとは？
種類や効能・精油の活用方法を紹介

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ローズマリーとは？

『若返りのハーブ』と呼ばれるローズマリーは地中海沿岸に自生するシソ科の植物です

ローズマリーは地中海沿岸に自生するシソ科の植物です。木質化した常緑の低木で細長い葉と青い花が特徴です。白い花だったローズマリーの木にマリア様が青いマントをかけ、花が青くなったことから、この花は『マリア様のバラ』とも言われました。
ローズマリーは古代から使用されており、宗教行事等にも多く使用されました。エジプトではファラオの墓で小枝を焚いて捧げたとされます。ギリシャやローマでは『愛』や『誠実』の象徴とされ、結婚式で花冠にも使用されたと言われています。また、死者への弔いのために焚かれることのありました。14世紀のハンガリーでは女王エリザベスが体の麻痺や痛風の症状の改善のために『ハンガリアンウォーター』を使用しました。主成分はローズウォーターとローズマリーと言われています。このハンガリアンウォーター女王の痛みを和らげ、若返らせたとして『若返りの水』として有名になりました。ローズマリーの名前は『海のしずく』という意味もあります。
ローズマリーはケモタイプで使用方法、注意すべき点の分けれれる精油の一つともなっています。ケモタイプとは同じ学名（同じ種）の植物から同じ抽出方法で得られる精油であっても植物の産地や気候、生育条件などによって、成分が異なる精油です。ローズマリーは3つのケモタイプに分けられそれぞれの特徴に応じて使用されます。

ローズマリーはどんな香り？

ローズマリーの種類

ローズマリーシネオール

【ローズマリーシネオール】は、モロッコを主な産地としたケモタイプです。ローズマリーは共通して肝機能調整、去痰、抗ウイルス、抗菌、子宮強壮、免疫調整、利尿、消化促進、神経強壮、循環促進、細胞の成長促進などの作用があります。『オキサイド類』1.8シネオールを多く含む【ローズマリーシネオール】爽やかな香りが強く、去痰、免疫強壮、循環促進、鎮静作用に特に優れています。※皮膚刺激に注意が必要です。※妊娠中、授乳中、乳幼児の使用は控え、高齢の方や、高血圧の方の使用は注意が必要です。

>ローズマリーカンファー（別名：ローズマリーボルネオン）

【ローズマリーカンファー】は、フランスを主な産地としたケモタイプです。肝機能調整、去痰、抗ウイルス、抗菌、子宮強壮、免疫調整、利尿、消化促進、神経強壮、循環促進、細胞の成長促進などの作用があります。【ケトン類】のカンファーを多く含む【ローズマリーカンファー】は他のケモタイプと比べると、香りが強く、鎮静作用や血行促進やなどを得意とします。※妊娠中、授乳中、乳幼児、てんかんの方の使用は控え、高齢の方や、高血圧の方の使用は注意が必要です。

ローズマリーベルベノン

【ローズマリー・ベルベノン】は、フランス領のコルシカ島を主な産地としてケモタイプです。肝機能調整、去痰、抗ウイルス、抗菌、子宮強壮、免疫調整、利尿、消化促進、神経強壮、循環促進、細胞の成長促進などの作用があります。ケトン類のベルベノンを多く含む【ローズマリーベルベノン】は他のケモタイプと比べると、脂肪分解、免疫刺激、粘液溶解などを得意とします。
※妊娠中、授乳中、乳幼児の使用は控え、高齢の方や、高血圧の方の使用は注意が必要です。

ローズマリーの効能

集中力を高める

オキサイド類の1.8シネオールは清涼感のあるスーッとした香りが特徴です。ローズマリーには脳を活性化してくれる作用や神経強壮作用があります。程よい刺激を与えてくれ、代謝や循環を促してくれます。心身に活力を与え、脳の血液循環を促してくれるので、集中力や記憶力のアップさせてくれます。

自信を与えてくれる

ローズマリーの清涼感のある香りは、頭をクリアにしてくれます。神経強壮作用や循環促進作用は感情や頭の中を整理してくれ、考えすぎたり、迷ったり自信のない時に意欲や自信を高め背中をおす役割を果たしてくれます。なにか行動を起こそうとしている時の後押しをしてくれる精油といえます。

お肌のトラブルを改善する

抗菌、抗真菌、抗感染症、循環促進などの作用のあるローズマリーはお肌の再生やアンチエイジングにも精通しています。古くからスキンケアなどにも使用されてきました。ニキビや日焼け、火傷などの炎症を鎮め、お肌の再生や血行促進を得意とし、お肌に張りを与えてくれ、シミ、シワの予防にも繋がります。脂性肌のバランス調整の作用もあり、へアケアにも使用されることがあります。

疲労を回復させる

神経刺激や血行促進を得意としたローズマリーは心身の疲労回復を得意とします。血行が促せれることでコリがほぐれやすくなり、筋肉の炎症の回復が促進されます。この香りを嗅いだことで心の疲労感が緩和されたという研究報告もあります。

呼吸器系の不調改善

強い去痰作用、抗感染症作用のある1.8シネオールを含むローズマリーは抗菌、抗真菌作用もあり呼吸器系の不快感、喉や鼻の痛み、炎症を緩和し、痰の排出を促してくれます。喘息や気管支炎などの慢性的な呼吸器系の不調にも働きかけてくれます。

ローズマリー こんな時におすすめ！

集中したい時

清涼感のある香りは頭をクリアにしてくれ、記憶力や集中力を高めてくれます。勉強や試験、仕事の際などにおすすめです。ぼんやりしてしまう時や、ネガティブな感情で行動に起こせず足踏みしてしまう時の後押しにも有用です。

傷痕やニキビ痕を治したい時

古くはローズマリーやローズウォーター主成分としたハンガリアンウォーターを使用した女王が、年の離れた他国の王子から求婚されたという逸話があるほど、ローズマリーの美肌効果は長年広く知られています。お肌の再生や循環を促してくれるので傷やニキビ痕などを薄くし、お肌の再生を手助けしてくれます。引き締めも得意としているのでシミ、シワ、たるみを目立たなくしたい時におすすめです。

リフレッシュしたい時

肩こり首コリ、目の疲れなど体の疲労や、考えが煮詰まってしまった時、やる気が出ない時に血行促進や脳の活性化などを得意としたローズマリーは心身のリフレッシュにも作用してくれます。血行が促されるとコリや目の疲れが緩和されます。頭が明瞭になると、自分の考えがはっきりさせてくれます。

消化器系の不調を感じる時

清涼感のある香りは呼吸器系をスッキリさせてくれます。去痰、抗菌、抗感染症、抗炎症などを得意とし、風邪やインフルエンザなどによる呼吸器系の不調に対して作用してくれます。喉や鼻の炎症を鎮め痰の排出を促してくれます。花粉症や鼻炎などの症状の際にも有用です。

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ローズマリー 精油の活用方法・おすすめブレンド

ハンドオイル

【用意するもの】
キャリアオイル30ml、ローズマリー1滴、フランキンセンス2滴、ラベンダー3滴

【作り方】
キャリアオイルに各精油を滴数入れてしっかり混ぜブレンドオイル作成します。

【使い方】適量を手や腕などに優しく塗ります。日焼けやシミ、シワ、色素沈着などのケアにおすすめです。
※妊娠中、授乳中、乳幼児、高齢の方、てんかんのある方、高血圧の方の使用は控えてください。
※ブレンドオイルは作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。

アロマスプレー

【【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水（なければ水）30ml、ローズマリー1滴、ティートリー1滴、レモン2滴

【作り方】
スプレーボトルに無水エタノールを入れ、そこに各精油を適数垂らし、混ぜます。精製水を入れ蓋をしてしっかり振り混ぜ完成です。

【使い方】
芳香のスプレーとして使用します。呼清涼感のある香りは吸器系を楽にし、集中力を高めてくれます。
※水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。

マスク用スプレー

【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水（なければ水）30ml、ローズマリー1滴、ユーカリ1滴、ペパーミント1滴、グレープフルーツ3滴

【作り方】
スプレーボトルに無水エタノールを入れ、各精油を滴数垂らしてよく混ぜます。そこに精製水を入れ蓋をしてしっかり振りませたら完成です。

【使い方】
マスクに吹きかけて使用します。呼吸器系の不快感の解消と風邪や花粉症などの予防に役立ちます。
※水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。

アロマバス

【用意するもの】
バスソルト、ローズマリー1滴、ジュニパーベリー2滴、グレープフルーツ3滴

【作り方】
バスソルトに各精油を滴数垂らし、しっかり混ぜます。

【使い方】
出来上がったアロマバスソルトをお湯を張った湯船に入れ、しっかり混ぜ入浴します。血行促進を得意としたブレンドなので、コリや浮腫みの改善におすすめです。
※妊娠中、授乳中、乳幼児、高齢の方、てんかんのある方、高血圧の方の使用は控えてください。

ヘアケアオイル

【用意するもの】
キャリアオイル30ml、ローズマリー1滴、ゼラニウム1滴ラベンダー1滴

【作り方】
キャリアオイルと各精油を混ぜてブレンドオイルを作成します。

【使い方】
作ったブレンドオイルを髪や頭皮にゆっくりなじませ、その上からホットタオル（蒸しタオル）を当て浸透させます。5分ほどおいたらシャンプーで洗い流します。血行が促され、皮脂の分泌のバランスが整います。頭皮環境の改善と美髪におすすめです。
※ブレンドオイルは作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。

フェイシャルスチーム

【用意するもの】
アロマディフューザー、ローズマリー1滴、フランキンセンス3滴、ジャーマンカモミール1滴

【作り方】
アロマディフューザーに各精油を滴数垂らします

【使い方】
ディフューザーを使って芳香することで空間のリフレッシュになります。集中力を高めたい時におすすめです。

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ローズマリー 精油を使う際の注意点・禁忌事項

妊娠中、授乳中、乳幼児の使用は避けてください。高齢者、高血圧の方の使用は注意が必要です。高濃度で使用するとお肌への刺激があることがあります。敏感肌の方は注意が必要です。

ローズマリー 精油のプロフィール

【原料植物名】ローズマリー
【別名・和名】マンネンロウ
【科名】シソ科
【学名】Rosmarinus orricinalis
【主な産地】スペイン、チュニジア、モロッコ、フランス
【主な抽出部位】葉
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】『オキサイド類』1.8シネオール、『ケトン類』カンファー、ベルベノン、『モノテルペン類』α-ピネン 、リモネン、『エルテル類』酢酸ボルニル
【ノート】トップ・ミドルノート

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