ジャーマンカモミールとは?
種類や効能・精油の活用方法を紹介
日本アロママイスタースクールが運営する「マッサージサロンBodysh」
日々の疲れを癒やしたい方、異国へ訪れたような空間で日常から解き放たれたひとときを過ごしたい方におすすめです。
世界的にハーブとして広がり、ハーブティーなどにも用いられ多く愛されているジャーマンカモミール。炎症・感染症を抑え皮膚の再生を助けるなど皮膚トラブルや安眠の薬、常備薬などとしても重宝されてきました。イギリスの童話「ピーターラビット」の物語では、興奮して疲れたピーターにカモミールのハーブティーが差し出されるシーンが登場します。今回はスキンケアに特に有用なジューマンカモミールのご紹介です。
心身のリラックスを促してくれるハーブとして代表的なカモミール。ギリキャ語でkamai melon に由来し、学名のMatricariaはラテン語の「子宮」から由来しています。そのため、婦人科系の疾患に多様されてきました。キク科の1年草で60センチほどにも成長し、小さく白い花を咲かせます。りんごのような甘いフルーティーな香りが特徴で、花から水蒸気蒸留法で抽出した精油は深い青色をしています。この青はジャーマンカモミールに含有されているカマズレン(アズレン)の色味で、フランスでは「カモミールブルー」と呼ばれるこの成分はカモミールの他にニガヨモギやセイヨウノコギリソウなどにも含まれる抗炎症作用や抗アレルギー作用のある成分です。カモミールジャーマンは皮膚の鎮痛・鎮静・抗炎症などの作用に特に有用で、貼付などしてピンポイントで使用する際に優れています。
ハーブティーや食用にも用いられるジャーマンカモミールは甘いフルーツを思わせる香りをしています。繊細で柔らかい香りなので優しく香りが広がります。
ジャーマンカモミールはカマズレン(アズレン)の成分を多く含んでおり、セスキテルペン炭化水素類のこの成分は深い青、藍色でこの特徴からジャーマンカモミールは別名ブルーカモミールとも言われています。
婦人科系の不調や皮膚の再生などに多く用いられてきました。
甘いフローラル系の香りです。モロッコ原産のキクの植物で成長すると1mほどにもなります。この花から抽出した精油は薄い茶色をしており、抗アレルギー作用に特化しています。花粉症などのアレルギー症状の緩和を得意としているのが特徴です。
また、抗炎症や保湿、鎮静などの作用もありスキンケアや婦人科系の症状にも働きかけてくれます。
ケープカモミールは南アフリカ原産のキク科の花で他のカモミールとは異なった形をした植物です。水蒸気蒸留法で抽出した薄い青色の精油は薄い青色をしています。
りんごのような香りで、ローマンカモミールに近い作用がありスキンケアを得意としています。
ジャーマンカモミールの最も秀でた作用である鎮痛・鎮静・抗炎症・保湿等。スキンケアの得意な精油であり皮膚の痛みやかゆみを和らげてくれます。
ニキビや皮膚の炎症、火傷などにも作用し、お肌の再生を助けてくれるので、化粧水やスキンケア商品にも多く使用されています。
皮膚の再生が促進されるとシミや傷あとなどが薄くなりお肌の美白にも繋がります。
古くから女性特有の疾患、不調に重宝されてきたジャーマンカモミールはPMSや月経痛、冷えなどあらゆる症状に対して緩和してくれる働きがあります。
エストロゲン様作用を有するので、ホルモンバランスの乱れなどに働きかけてくれ、女性特有の不調だけでなく、更年期症状に働きかけが期待されます。
抗炎症作用のあるカマズレンやファルネセンなどのセスキテルペン類を多く含んでおり、花粉症を始めとしたアレルギーの症状緩和に働きかけてくれます。
免疫促進効果のある成分も含まれているので症状の緩和だけでなく、風邪やウイルスの予防にもおすすめです。キク科の植物なので、キク科の植物アレルギーの方には注意が必要です。
カモミールのハーブティーにも含まれる成分は神経の高ぶりを鎮め、リラックスした気持ちに導いてくれるので心地よい睡眠を促してくれます。特有の甘い優しい香りは心のリラックスをもたらし、イライラや不安を鎮めてくれます。
消化促進や神経強壮などの作用があるのでジャーマンカモミールは食欲不振にもおすすめです。多くはストレスや精神の疲労を原因としますが、心の鎮静、鎮痛にも作用してくれストレス緩和に繋がります。
消化器系にも働きかけるので、消化が促進され消化不良などの不快感の軽減に繋がります。
ジャーマンカモミールの甘い香りは穏やかに浸透するため子供や高齢の方にも使用いただけます。
消化吸収を助け、消化器官の正常化に役立つため、ストレスを起因とした消化器官の不調にも効果的です。
鎮痛作用があるだけでなく、ジャーマンカモミールは「平滑筋」という筋肉に働きかけを行い消化吸収を助け、消化器官の正常化に役立つため、ストレスを起因とした消化器官の不調にも効果的です。
膀胱や子宮にも作用するため月経痛の緩和にも繋がります。
カマズレンには抗炎症や消化促進があり、体を温めてくれたり殺菌作用もあるため、消化器官が正常化されることで免疫に関わるホルモンの刺激などにも繋がり体の中から免疫力を高めてくれます。
ジャーマンカモミールの優しいフルーティーな香りは鎮静作用を有しており、悲しみや不安、マイナスな気持ちを緩和して心の緊張を解してくれます。
高ぶった気持ちを鎮め、心が安らかになることで心地よい睡眠に導かれるので安眠にも効果的です。
ジャーマンカモミールは痒みや痛みを和らげてくれる作用を持つセスキテルペン類のカマズレンなどを含有しているため古くから皮膚の炎症、かゆみを抑えるなどの作用があり、塗り薬として使用されてきました。
メラニン生成の抑制作用もあり、シミやシワなどのお肌の悩みにも働きかけてくれます。
【用意するもの】キャリアオイル30ml、ジャーマンカモミール2滴、ラベンダー5滴、フランキンセンス3滴【作り方】キャリアオイルに各精油を滴数入れて混ぜ合わせたらブレンドオイルの完成です【使用方法】炎症やニキビ痕、傷痕の気になるところにブレンドオイルを塗布します。優しくなじませ、浸透させます。普段のスキンケア、傷や炎症の緩和におすすめです。 ※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】アロマディフューザー、ジャーマンカモミール2滴、ペパーミント2滴、ベルガモット3滴、ゼラニウム2滴【使用方法】アロマディフューザーに水と各精油を滴数入れ芳香します。風邪やウイルス予防、呼吸器系の不調におすすめです ※アロマディフューザー機器の使用方法に従って使用してください。
【用意するもの】スプレーボトル、無水エタノール5ml、精製水(無ければ水)35mlジャーマンカモミール2滴、ペパーミント1滴、レモン3滴、ローズマリー1滴 【作り方】スプレーボトルに各精油を垂らし入れて、無水エタノールを入れて混ぜ合わせます。そこに精製水を入れてさらによく混ぜアロマスプレーの完成です。【使用方法】アロマスプレーをマスクやハンカチに吹きかけ、香りを吸引します。風邪症状や呼吸器系のアレルギー症状の緩和におすすめです。 ※作成したアロマスプレーは密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。
【用意するもの】アロマライト、ジャーマンカモミール2滴、ベルガモット4滴、クラリセージ1滴、ペパーミント2滴【使用方法】アロマライトの受け皿に各精油を滴数垂らし芳香します。ストレス性の胃腸の不快感におすすめです。
【用意するもの】キャリアオイル30ml、ジャーマンカモミール2滴、ネロリ1滴、ラベンダー4滴、フランキンセンス2滴【作り方】キャリアオイルに各精油を滴数入れて混ぜ合わせたらブレンドオイルの完成です【使用方法】リラックスしたい時に、ブレンドオイルを少量胸のあたりや首の後ろ、手首などに塗っていただきます。心身の緊張やイライラを鎮めてくれる役割もあるので、就寝時以外にもリラックスタイムにおすすめです。 ※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。
【用意するもの】ジャーマンカモミール3滴、ラベンダー5滴、ゼラニウム2滴、サイプレス3滴【使用方法】お湯を張った湯船に各精油を滴数垂らし入れます。よく混ぜてから入浴します。シミ、シワの改善や美肌にもとてもおすすめです。皮膚刺激は強くないですが、妊娠中やアレルギーなどの方の使用には注意が必要です。
ブタクサなどキク科の植物のアレルギーを持っている人や血圧を下げる作用があるため低血圧の人の使用は避ける。
精油に濃い青色が特徴なので着色に注意が必要。
妊娠中(特に初期)はエストロゲン様作用やカンファーによる神経毒性があるため控える
【原料植物名】ジャーマンカモミール
【別名・和名】カミツレ(加密列)
【科名】キク科
【学名】Matricaria chamomile
【主な産地】ハンガリー、アメリカ、インド、ヨーロッパ、エジプト
【主な抽出部位】花
【精油抽出法】水蒸気蒸留法
【成分の一例】オキサイド類α-ビサボロール誘導体、セスキテルペン類カマズレン、セスキテルペン類β-ファルネセン、アルコール類α-ビサボロール
【ノート】ミドル
本記事ではジャーマンカモミールについて学びました。興味のある精油についてひとつひとつ深く学んでいくのは楽しいですね♪「もっとアロマを学んでみたい!という」お気持ちがございましたら、是非日本アロママイスタースクールをご検討下さい。アロマテラピーは奥が深くて楽しいですよ。
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