アロマテラピー
精油の活用方法
日本アロママイスタースクールが運営する「マッサージサロンBodysh」
日々の疲れを癒やしたい方、異国へ訪れたような空間で日常から解き放たれたひとときを過ごしたい方におすすめです。
各精油を詳しく紹介します。
ラベンダーは紫色の可憐な花と優雅な香りで「ハーブの女王」とも呼ばれ、ヨーロッパでは古くから薬用や香水の原料として幅広く用いられてきました。ラベンダーと言えば、リラックス作用で知られる、とても人気の高い香りですね♪
ラベンダーの語源はラテン語で「洗う」という意味のlavareに由来するとされ、古代ギリシャ・ローマの時代では心身を浄化するハーブとして沐浴などに利用されていたようです。
日本では北海道の富良野にあるラベンダー畑が有名ですね。富良野のラベンダーは寒さに強く、花の美しさと香りの良さが特徴のイングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)がを品種改良した「富良野ラベンダー」が多く栽培されています。
ラベンダーには多くの系統(品種群)があり、耐寒性、耐暑性は、品種によって大きく異なるので、育てたい場合は環境によって品種を選びましょう。
イランイランの香りは原産地の南米を思わせる温かみのある濃厚な香りが特徴です。
イランイランは樹高が6~10mのものが主ですが、大きい木は20mにも成長します。インドネシアのマルク諸島からフィリピンに伝わり栽培されていました。
コモロ、マダガスカル、フランス領のレユニオン島などを主な産地としています。イランイランの精油は花から抽出されます。イランイランの花は黄色で、垂れ下がった厚みのあるは花びらの様子からフィリピンの言葉である『aliang-ilang(そよ風に揺れる花)』が名前の由来となっているとも言われています。
この花びらから水蒸気蒸留法によって精油を抽出します。
和名:イランイランノキ 目:モクレン 科:バンレイシ科 ジャスミンと同じ酢酸ベンジルという成分が含まれており香水や化粧水にも多く使われています。
紫がかったピンクの色のような小さな可愛らしい花をつけます。寒さに強く、ガーデニングにも用いられる植物です。
クラリセージは地中海沿岸の地域を原産としておりシソ科のハーブで、大きく成長すると1メートルにもなるのが特徴です。
二年草で寒さに強く、夏から秋にかけて紫がかったピンク色の小さなかわいい花を咲かせます。
名前の由来となっている「クラリ」はラテン語の「Clarus(明るい・明白な・澄んだ)」に由来しており、クラリセージの種子を煎じて目につけたことで視界が明るくなったとされていいます。
マスカットのような甘みのある香りで幸福感をもたらしてくれることからビールに使われるポップの代用としても使われ、軽い陶酔の状態に導いてくれると言われます。
また、ドイツではクラリセージとエルダーフラワーを加えて良質なワインの模倣に用いることも。
グレープフルーツは一説にはオレンジスイートとポメロという植物(東南アジアを原産としたミカン科の低木で日本のブンタンに似た果実)の交配種だと言われています。
グレープフルーツはカリブ海あたりで発見されアメリカで多く栽培された後に世界的に広まったと言われています。名前の由来はぶどうの房のように木に果実が実るためグレープフルーツと呼ばれたとされています。
「禁じられたフルーツ」「天国のシトラス」などと呼ばれるほどフレッシュでシトラス系の甘みがある香りが人気のフルーツとなったとされています。
また、比較的安価で、一般的にも手にしやすく、年齢や性別を問わず好まれています。
グレープフルーフには【ベルガプテン】が含まれているため、光毒性(光感作)の恐れがあり肌に塗布した場合は直射日光を避ける必要がります。
※光毒性(光感作)を起こす可能性のある物質(グレープフルーツ精油など)を肌につけた状態で直射日光に当たることで、肌にシミや炎症等の皮膚トラブルを起こす可能性があります。
キリスト教やイスラム教の習わしでは弔いや墓地を意味するともいわれています。
サイプレスは古代には死者の棺に入れられる風習があったと言われるほど「死」との無杉付きが強く、神聖な樹木として大切に使用され埋葬や葬儀、お墓のも手向けられて来た樹木です。
原産は地中海沿岸の地域で、中東地域などにも多く生息しています。
樹齢は50~60年ほどになり、樹木は横に広がることはなくまっすぐ天に向かって伸び、樹木の高さは20~50mほどにも成長します。精油は水蒸気蒸留法によって葉や実(果球)から抽出されます。
葉は常緑で茶色の実(果球)をつけます。サイプレスは「死」や「再生」の香りとも言われ、「死」に関連する別れ・悲しみなどの感情に対して、向き合い前向きに立ち向かう気持ちに導いてくれるきっかけを与えてくれると言われています。
サイプレスの特徴は「浄化」。悲しみなどのマイナスな出来事に直面した時に冷静に受け入れ、前向にな感情に転換するきっかけをくれる「心の浄化」。
体に溜まった老廃物や不要な水分の排出を促してくれたり体のバリア機能を高めてくれる作用を得意とします。
ビャクダン科の寄生の常緑低木植物(他の植物の根に寄生して育つ植物)で、黄色や紫色の花を咲かせます。10m近く成長します。現在では希少価値が高くなっており、手に入りにくくなっています。
ウッディな香りで、不安やイライラを和らげる鎮静作用の高い精油です。
インド原産のインディアンサンダルウッドとオーストラリアサンダルウッドがありインディアンサンダルウッドは稀少で高価な精油として扱われています。
日本でもお香や仏具にも使用されており、日本人にとっても馴染みのある落ち着いた香りです。日本では「白檀」として重宝されていました。
サンダルウッドの名前の由来はインドのサンスクリット語という説があり、そこから英語名のsandalwoodのもとになっています。
心身のリラックスを促してくれるハーブとして代表的なカモミール。ギリキャ語でkamai melon に由来し、学名のMatricariaはラテン語の「子宮」をから由来しています。そのため、婦人科系の疾患に多様されてきました。
キク科の1年草で60センチほどにも成長し、小さく白い花を咲かせます。りんごのような甘いフルーティーな香りが特徴で、花から水蒸気蒸留法で抽出した精油は深い青色をしています。
この青はジャーマンカモミールに含有されているカマズレン(アズレン)の色味で、フランスでは「カモミールブルー」と呼ばれるこの成分はカモミールの他にニガヨモギやセイヨウノコギリソウなどにも含まれる抗炎症作用や抗アレルギー作用のある成分です。
カモミールジャーマンは皮膚の鎮痛・鎮静・抗炎症などの作用に特に有用で、貼付などしてピンポイントで使用する際に優れています。
ジュニパーベリーは北半球に多く生息する常緑の針葉樹林でツーンとした森林を思わせる清涼感のある香りと、ヒノキ科の植物特有のウッディな香りがあり強いお酒で世界的に知られる「ジン」の香りつけとして有名です。
「Juniors」はラテン語で「juniores(若い果実)」から由来しています。精油を抽出する実(果球)は緑色をしており、成熟と共に深い紫色に変わっていき、この成熟した実(果球)を水蒸気蒸留法で抽出していきます。
和名を「セイヨウネズ(西洋杜松)」といい、その由来は昔の日本では針のように細く尖った葉を持つこの木の枝を持ち、ネズミよけに使用していたことからこのように呼ばれていたとされています。
ジュニパーベリーの精油は心身のデトックスを得意としており、うっ滞除去、収れん、循環促進、神経強壮、抗感染症などの作用があります。利尿作用もあり、浮腫みの緩和のも精通しています。
ジャスミンはモクセイ科の常緑つる性の低木で、世界中に多くの種類が存在します。
約300種もの仲間が存在するとされ、樹木の高さは10mにもなるものもあります。
白い星型のようなかわいい花を咲かせるジャスミンはその精油の稀少性から、「宝石」などと呼ばれることもあるほど。
ジャスミンの精油は花から抽出されますが、花はデリケートなため、香りが最も引き立つ日暮れから明け方にかけて手摘みされます。
その花からは1000kgあたり120gほどの精油しか抽出されず貴重で高価なものとして取引されてきました。
ジャスミンの名前はアラビア語で「ヤスミン(小さな月光)」を意味しており、月明かりの下で、月光のように咲く様子から由来しています。
甘い香りでリラックス効果の高いスイートオレンジ。インドのアッサム地方を原産としており、亜熱帯から温帯の地域に多く栽培されています。10mほどの常緑の木で、ポメロ(ブンタン)とマンダリンの交配種と言われています。
別名をアマダイダイと言い、古くは16世紀頃にポルトガルの商人によってヨーロッパ地中海地方に紹介され食用の果実として浸透し、ポルトガルオレンジとも呼ばれていました。
ヨーロッパで疫病のペストが流行した際にはオレンジの果実にクローブを刺し、シナモンなどのスパイスをまぶした魔除けの香りである「オレンジ・ポマンダー」を作る風習があったとされます。
この「オレンジポマンダー」は現在もクリスマスの香りとして親しまれています。
スイートオレンジの精油は甘みのあるフレッシュな香りで親しみがあリ、子供から高齢の方まで広く愛されています。
マージョラムの名前の由来は諸説ありますがラテン語で「長い、より重要な」などを意味する「major」と言われています。
長寿のハーブとしても浸透しており、古代ギリシャではお墓にマジョラムを手向け亡くなった方の魂の平安を願ったとも言われます。
一方で、恋愛成就のお守りとしてや、マージョラムの花で結婚した夫婦の髪飾りを作り愛と名誉を祈る風習もあります。
マージョラムはエジプトやスペイン、フランスなど地中海の沿岸地域が原産の多年草のシソ科の植物で、大きく成長すると80cmにもなります。白やピンク色の花を咲かせます。
精油の温かみのある香りはギリシャの愛の女神であるアフロディテから与えられたと言われています。
古くから料理やハーブティーなどにも使われてきました。
南アフリカを原産としたフウロソウ科の多年草の植物で、17世紀初頭あたりにヨーロッパに持ち込まれ、フランスで栽培、19世紀後半になってインド洋のレユニオン島(フランス領)に渡ったとされています。ローズと似た香りがすることから、「ローズ・ゼラニウム」、「ニオイゼラニウム」などと呼ばれています。中世ヨーロッパでは魔除けとして玄関にこの植物を植えたとされ、スキンケアにも精通しているため、ラベンダーと同様に、火傷や皮膚の炎症、傷に原液を塗って傷の手当を行ったとされます。ゼラニウムという名前のつく植物の中で、香りのいいものをセンテッドゼラニウムと呼び、約200種類が存在しますが、精油として使用せれるのはごく一部です。種子の形がコウノトリのくちばしに似ていることから学名である「Pelargonium」はギリシャ語の「Palargos(コウノトリ)」から由来していると言われています。精油は葉から抽出され、スキンケアや、女性特有の婦人科系の不調などへの作用を得意とします。
主にオーストラリアに自生するフトモモ科の小高木で、テルピネン-4-オールの清涼感のあるスッキリとした香りが特徴です。原産地であるオーストラリアの先住民アボリジニーは古くから感染症や傷を癒やす治療薬などとして使用し、ユーカリプタスと並び重宝されてきました。また、アボリジニーの間でお茶としても煎じて飲まれており【ティートリー(お茶の木)】と呼ばれるようになったとも言われています。多くはティートリーレイクと称される湖近くに群生し、人々の心身を守る木として浸透し、栽培、活用されています。緑色の葉は、細く針のような尖った形ですが柔らかく、生命力が強く、樹高は1年で150cmも成長すると言われています。多くがオーストラリアの固有種で、地域によって含有成分の差があり、テルピネン-4-オールが多く1.8シネオールの少ない精油は刺激が少なく抗炎症などに優れた質の良いものとされています。
ネロリという名は「ネロラ」公国の公妃が使用したことから由来しています。ポメロとマンダリンのお交配種とされる【ビターオレンジ】の花から抽出されるネロリはローズを思わせる華やかな甘い香りが特徴です。「純潔」を象徴する白い花は毛結婚式で花嫁の花冠などの飾りやブーケとしても使用されています。これらは、ネロリの香りが緊張を和らげてくれる働きがあるからとされています。北インドからヨーロッパに伝わり、17世紀のイタリアで「ネロラ」公国の公妃であるブラッキアーノ婦人が入浴や手袋に使ったことから由来しています。ローズやジャスミンなどと並び、フレグランスとしても古くから使用されています。同じ【ビターオレンジ】で抽出されるには、葉や小枝から【プチグレン】、果皮から【ビターオレンジ】の精油があります。花から抽出されるネロリには光毒性(光感作)はないとされており、お肌への刺激も少なく安心して使用いただける精油です。
パチュリという名前はインドのターミル語で「緑の葉」を意味します。また、1960年代に社会への不満を抱えた若者が解き放たれた自由を求めて野性的な生活を始めたことから広がった「ヒッピー」に間でこの香りが大変人気を博したことから、「フラワーチルドレンの香り」と呼ばれていました。解熱や解毒、抗炎症・抗菌・抗真菌作用などがあることから、古来のマレーシアでは蛇に噛まれた時ので毒剤としていたことがあり、インドでは防虫、殺虫などとしても用いられてきたとされています。漢方の分野では下剤や解熱剤としての使用もされてきました。お肌への作用としてニキビ予防や水虫、ヘルペスなどの感染症予防にも作用さてくれるとされ、皮脂分泌のバランスの乱れなどに起因するフケや乾燥などにも役立ち、皮膚の再生も得意とするのでたるみや傷、シワの改善などアンチエイジングにも繋がります。
香辛料として有名なコショウ。コショウの木はインド南部のから南東部の地中海沿岸の地域を原産のつる性の植物です。その実(果実)が完全に熟す前のコショウの実をグリーンペッパーと言い、これを乾燥させたものがブラックペッパーとして古くからスパイスとして使用されてきました。4000年もの昔にインドなどでの使用が記録に残されています。紀元前、古代エジプトではミイラの鼻にブラックペッパーを詰めていたとされます。また、中世ヨーロッパでは金と同等の価値として持参金や地代などとして使用されたり、物々交換として需要が高まり、大航海時代の到来をもたらしたとされます。ブラックペッパーの精油は体を温めることで筋肉の活動を活発にし、こわばりや関節の冷え、浮腫みなどの緩和に作用してくれます。β-ピネンという成分は爽やかな柑橘系の香りの中に少しの苦味を感じます。
【フランキンセンス】は古くからギリシャやエジプト、ローマなどの人々によって宗教儀式の薫香に用いられてきました。乳香樹の幹から取れる乳白色の樹脂は「涙」を意味するティアドロップと呼ばれ魂の涙として古代の人々がこの樹脂を使って魂や心を癒やしたとされます。また、エジプト人はこの精油を化粧品としても活用し、樹脂を炭化させて黒い粉末状にして、それを女性の目元に塗ったとされています。この植物は暑く乾燥した地域で生息し、幹を傷つけて染み出た樹液が固まったものを削って集めた樹脂は薫香として使用され、その樹脂を水蒸気蒸留法で抽出したものが精油となります。乳香樹は自信の木が傷ついた部分に樹脂が染み出し、傷を多い、かさぶたのような役割を果たします。その役割は、精油として使用した際にも皮膚トラブルに作用してくれ、抗炎症や皮膚の再生、止血などの効果が期待されます。
ベチバーはインドネシアなどを主な産地としたイネ科の植物で、草の丈は2mほどにも成長します。インドのタミール語で「掘り起こした根」から名前が由来し、この植物は根を深く網状に張り巡らせるため、田畑のあぜに植え、土留めに使われてきました。1年で根が2~4mにも到達すると言われます。また、根を織物として扇や敷物に使用されたり、すだれ等にも用いられ、生活の中にも活用されてきました。産地によって含有量が異なりますが、ベチバー特有のスモーキーで大地を感じされるベチベロールという成分が多く含まれているものが上質な精油とされています。
ウォーターミントとスペアミントの自然交配から生じたとされるペパーミントはアジア原産のシソ科の多年草植物です。アメリカやタスマニアなどに多く生息し、近縁種や交配種は多数存在しています。「piperita」という学名は「コショウのような」という意味を持ちます。古代エジプトでは儀式に多くペパーミントが使用され、薫香として有名な聖なる煙『キフィ』にも含まれていました。ギリシャでは『冥王ハーデス』が妖精『メンテ-(メンタ)』に魅了され、『ハーデスの妻』に嫉妬によって呪いをかけられペパーミントにされた、踏みつけられ蘇ったのがペパーミントとされたなど多くの神話が残されています。14世紀にはこの清涼感のある香りから、歯を白くするために使用され、タバコの消臭にも使われてきました。18世紀にはイギリスで栽培が行われ、世界に広められました。ペパーミントの生命力、繁殖力は逸話を象徴しており、ミントにはたくさんの種類が存在しています。
【ベルガモット】の果肉は食用にはあまり向かないですが、その果汁は古くから薬用として重宝され、イタリアで民間療法として大変大きな役割を担っていたベルガモットは16世紀には消毒剤や解毒剤として紹介され、ナポリオンの時代には香水として人気になりました。17世紀にはイタリア人調香師ジョヴァンニ・マリア・ファリナはベルガモットを使ってオリジナルのオーデコロン『ケルンの水』に使用しました。この香りは彼によって「雨上がりにラッパスイセンとオレンジフラワーの香りを感じる故郷イタリアの春の朝を思わせる香り」と表現されています。【ベルガモット】はミカン科の常緑低木植物の皮を圧搾して使用し、主に香料として使用されるために栽培されています。名前の由来となっているイタリアの『ベルガモ市』で最初に栽培され、果皮を圧搾して出来た精油はコロンやアールグレイ(紅茶)の香り付けなどに使用されてきました。また、果皮でマーマレードも作られています。カリブ海で主に栽培せれています。
東南アジアを原産とした12mにも成長するエゴノキ科の落葉広葉樹の樹脂であるベンゾインは古来よリ、【ミルラ】や【フランキンセンス】とともに薫香として使用され、悪魔を追い払うと信じられてきました。独特のバニラのような甘い香りは心に安心感を抱かせてくれるため、宗教行事などでも多く焚かれてきました。東洋ではお香や薬として重宝されてきました。16世紀頃のヨーロッパでは【イヤーズ・バルサム(ベンゾインのチンキ)】や【バージンミルク(ローション)】の名前で知られていました。また、19世紀に入るとヨーロッパでは毛用品、薬用、フレグランスに多く使用させてきました。保湿や皮膚の再性を得意とし、乾燥肌の改善などを得意とします。樹皮に傷をつけて粘度の高い黄赤色の樹皮が出ます。その樹脂から揮発性有機溶剤抽出法でベンゾインの精油は抽出されます。呼吸を楽にすることから【安息香】と呼ばれているとも言われています。
ミルラはフランキンセンスとの共通点が多い精油です。共にカンラン科の植物の樹脂から精油が抽出され、呼吸器系やスキンケアを得意とした精油です。フランキンセンス同様『新約聖書』ではイエス・キリスト誕生の贈り物として黄金、フランキンセンスと共に捧げられたとして記されています。また、儀式などでも多く使用されています。非常に高価なものとしたて金と同等の価格で取引されていたともされます。防腐作用にも特化しており、古来にはミイラ作成の際には殺菌や防腐剤として使用されました。独特の苦味をもった香りはウッディ調でスモーキーな香りがします。抗炎症や収れんに優れていることから口腔内の炎症や口腔ケア等にも使用されてきました。歯磨き剤やうがい薬などにも使用されています。切り傷や擦り傷、怪我などにおいては滲出や充血などの際に特に効果的と言われています。消化器系特に胃腸の強壮や刺激にも作用してくれるといわれています。
古代ローマの薬理植物学者であるプリニウスはメリッサには鎮痛、鎮静、創傷などの作用があるとしました。11世紀ペルシャの医者、哲学者、科学者であるイブン・スィーナは自信の出版した『医学規範(カノン)』に「レモンバームは心を明るくし、陽気にさせる。さらに生気を強める」と記しています。また、16世紀、スイスの医師パラケルススはメリッサから抽出した精油を『エリクシール(不老不死の妙薬)』と呼びました。古くから薬効が注目されていたメリッサは活用されてきました。レモンバームは地中海地方の原産で植物の丈が70cmほどになるシソ科の多年草です。メリッサという名はミツバチに好まれることからギリシャ語で『ミツバチ』を意味します。この植物は栽培は比較的難しくないのでよく育ちますが、精油の抽出においては5トンの葉から1Lの精油しか取れず稀少で高価の精油とされています。
コアラの主食として有名なユーカリはオーストラリア原産のフトモモ科の植物です。古くからユーカリの抗菌、抗炎症などの作用が知られており、オーストラリアの先住民であるアボリジニーは傷を癒やすために使用していました。感染症や発熱の症状に使用し、葉を燃やしてその煙を吸入したり、熱冷ましに使用していました。その効果はオーストラリアの家庭で浸透しており、常備薬として使用され、大きな戦争などでも使われました。現在でも海外では去痰作用や鎮静作用が高いことから呼吸器系の不調や筋肉痛や神経痛にも利用することができ、化粧品や医薬部外品などとしても使用され、『体を治療する』ことを目的として使用されています。ユーカリの木は生育が早く、多くは50~60m、成長すれば100mを超える樹木もあります。植物としてユーカリの種類は多いですが、精油として使用される種類はその中の限られた種類になります。
主な原産地であるインドでは、古くから生活に根付いている植物で、発熱や感染症の治療や消毒などに使用されてきました。鎮静作用と神経刺激作用があり、心身のリラックスだけでなく活性化にも役立ちます。レモングラスは育成が早く、草丈はまっすぐ細く2mほどに成長し、根を深く伸ばす多年草イネ科の植物です。寒さには弱いですが、熱帯、亜熱帯の地域で多く栽培され、日本でも比較的栽培しやすいハーブとして知られます。虫除けとしても重宝され、スプレーなどで使用されています。また、アジア地域では食用としてもスープや肉料理、魚料理などに使われ、風味つけにも使用されています。ハーブティーとしても使用され、レモンのようなスッキリとした香りが人気です。気分をスッキリしてくれる、集中力を高めてくれるなどと言われています。この精油は鎮静と刺激の両極の作用を持ち、適量の精油を使用することで刺激を受け頭の明瞭化、活性化がされ、1%以下で薄く使用することで鎮静や炎症鎮めるてくれます。
エジプトの女王クレオパトラが愛した花としても有名なバラはイラン、トルコ、ブルガリアなどを主な産地としたバラ科の精油です。人々とバラの関わりは紀元前3000年頃からと言われ、古代の神話にも多く登場します。同じバラから抽出した精油でも揮発性有機溶剤抽出法で得られる精油をローズ・アブソリュート、水蒸気蒸留法で得られる精油をローズ・オットーといいます。どちらも花から精油が抽出されますが、香りの強さや成分の含有量などが異なります。ローズ・アブソリュートはローズ・オットーに比べてバラ本来のフローラルで濃厚な香りが楽しめ、香りの持続力もあります。心身への働きもとても有用で、心の安定やスキンケアに重宝されます。ここで紹介するロサ・キャベジローズの精油は香りが揮発する直前、花の開花前に一つ一つ手摘みしたものです。花から揮発性有機溶剤抽出法で得られる精油は大変希少で2000個のバラから1gです。そのため、大変効果な精油となっています。
ローズ・オットーはイラン、トルコ、ブルガリアなどを主な産地としたダマスクローズの花からから水蒸気蒸留法によって抽出されます。この花はピンク色で八重状になっています。ブルガリアではバラの畑はバルカン山脈南側に集中しており『バラの谷』と呼ばれています。ダマスクローズはダマスカスという地域で多く栽培されていたことから名前が由来しています。2000個の花から1gほどの精油しか採れないため大変貴重で効果なものとされています。ローズアブソリュートと比べて水蒸気蒸留法によって得られるローズオットーは化学物質が入っていないため比較的安全とも言われています。スキンケアへの作用も古くから知られており。ヨーロッパの貴族の間では『若返りの薬』として愛用されていたとも言われています。
『若返りのハーブ』と呼ばれるローズマリーは地中海沿岸に自生するシソ科の植物です。木質化した常緑の低木で細長い葉と青い花が特徴です。白い花だったローズマリーの木にマリア様が青いマントをかけ、花が青くなったことから、この花は『マリア様のバラ』とも言われました。ローズマリーは古代から使用されており、宗教行事等にも多く使用されました。エジプトではファラオの墓で小枝を焚いて捧げたとされます。ギリシャやローマでは『愛』や『誠実』の象徴とされ、結婚式で花冠にも使用されたと言われています。また、死者への弔いのために焚かれることのありました。14世紀のハンガリーでは女王エリザベスが体の麻痺や痛風の症状の改善のために『ハンガリアンウォーター』を使用しました。主成分はローズウォーターとローズマリーと言われています。このハンガリアンウォーター女王の痛みを和らげ、若返らせたとして『若返りの水』として有名になりました。ローズマリーの名前は『海のしずく』という意味もあります。ローズマリーはケモタイプで使用方法、注意すべき点の分けれれる精油の一つともなっています。ケモタイプとは同じ学名(同じ種)の植物から同じ抽出方法で得られる精油であっても植物の産地や気候、生育条件などによって、成分が異なる精油です。ローズマリーは3つのケモタイプに分けられそれぞれの特徴に応じて使用されます。
ローマンカモミールは生命力の強い植物で、弱った他の植物と一緒に植えると他の植物が元気を取り戻すことから『植物のお医者さん』と言われています。主な産地出るヨーロッパでは道端や田畑のあぜ道などにも自生しているキク科の多年草です。ジャーマンカモミールほどの刺激は少なく、比較的安全に使用していただけます。古代ギリシャの人々はりんごのような甘い香りから『カマイメロン(大地のりんご)』と呼び、そこから『カモミール』と名付けられたと言われています。また、スペイン語では『小さな林檎』という意味もあります。ローマンカモミールはジャーマンカモミールに比べて花びらが大きく、甘く優しい香りがします。古代ヨーロッパでは薬やお香、生花などとしても使用されてきた植物で、『医学の父』と呼ばれるヒポクラテスが解熱剤として使用していたとしても有名です。また、イギリスではカモミールを床に敷き、その香りを楽しんだとされています。
ビターオレンジはインドを原産としたミカン科の常緑植物です。ポメロとマンダリンの交配種と言われています。樹高は4~5mになり枝には棘があります。初夏に花が先、冬に果実をつけます。水蒸気蒸留法によって花からはネロリ、葉からはプチグレンの精油が抽出されます。11世紀に十字軍によってヨーロッパに伝えられ、セビリアオレンジ、ビガラ-デオレンジの別名を持ちます。和名をダイダイト言い、日本へは中国から伝わったとされています。この名前は『代々栄える』という意味があり、気に実る果実の様子から由来しています。この植物の葉は月正月飾りとして使用されていました。近年では果汁は料理にも使用されポン酢などの加工食品が有名です。果皮を乾燥させたものは生薬としても使用され、【橙皮(とうひ)】と言われます。ビターオレンジの成分はダイエットサプリメントや去痰、胃腸の強壮などの漢方薬にも使用されています。
ヒノキは世界最古の木造建築として知られる法隆寺にも木材が多く使用されており、古くから日本人の生活に馴染みがあります。奈良時代から大木が不足し、明治時代に植樹が行われ、現在では福島県より南の地域と台湾に生息している常緑の針葉樹で日本では各地でみられます。樹高は10m~30mほどになります。防腐・防虫に優れており古くから神社仏閣の建築に木材、建材としてヒノキは重宝してきました。ヒノキという名前は油分が多く、燃えやすいことから『火の木』と呼ばれるようになったと言われています。一方で、宗教に関係する建築物に多く木材が使用されることから『霊ノキ(ひのき)』となったとも言われています。日本以外の産地は台湾のみですが、台湾絵はでは1992年に政府によって伐採が禁止されました。樹齢の長いものは樹齢450年にもなり大変貴重な高級建材です。
檜葉(ひば)は別名アスナロとも言われています。「明日はヒノキになろう」などと言われたことから由来していると言われる説があります。高級な建材として有名な檜に比べると一般的に浸透しておらず、劣るイメージを受けますが、檜葉の芳香成分には防虫、防腐などに優れた作用があり、湿気に強く、シロアリなどの虫を防いでくれることから高級な木材として人気のある樹木です。檜葉は日本固有のヒノキ科の植物で、針葉常緑樹です。樹高は10m~30mになり、北海道から九州までの広い地域に生息します。檜葉の香り成分であるヒノキチオールという成分はその名前からヒノキに多い成分と思われがちですが、ヒノキよりも檜葉に多く含有されています。この成分は殺菌や防虫、抗菌などに優れています。そのため、建材として檜葉を使用することで、虫やシロアリ、湿気やカビに強い建築物になると言われています。岩手県にある中尊寺に建材に使用されていることで有名です。
マンダリンは香りの刺激や癖が少ないので、子どもや妊産婦さんにも安全に使用できる精油と言われています。お肌への刺激も少なく、妊娠線の予防等にも使用されます。心身のリラックス作用もあり妊娠中の消化器系の不調、浮腫みや腰痛、肩こりなどの循環器系の不調、不眠等にも作用してくれると言われています。中国南部が原産で、19世紀の初めにヨーロッパに伝えられました。中国では実りと幸福のシンボルとして旧正月の飾り等にも使用されてきました。ミカン科のマンアリンの香りは愛と温かさと柔らかさと象徴するとも言われ、心を落ち着かせ優しく導いてくれると言われています。マンダリンを始め、柑橘系の植物の種類分けは植物学者たちの中でも意見が分かれるほど複雑です。そのため、マンダリンとミカン(さつまミカン・温州みかん)との種類別においても学者によって見解が分かれています。ここではマンダリンの一種としてミカン(さつまミカン・温州みかん)についても記載しています。
標高1300~2200mほどの場所に森を作り、北アメリカで広く生育しています。樹高は30mにもなり、幹の太さは約2mにも成長します。シダーの名前の語源はアラビア語の『力』と言われています。しっかりした根を張り、幹の大きく成長することから偉大な力の象徴とされています。忌避作用や防腐作用があり、古代よりミイラの防腐処理や神社、神殿などの建物の建材、材料に使用するなど大切に使用されてきました。シダーウッドアトラスの香りはマツ科の針葉樹の甘みを感じる木の香りですが、落ち着いた香りで、フレグランスなどの保留剤にも使用されています。
熱帯アジア地域で多く栽培されるショウガ科の多年植物であるショウガは根茎からは毎年茎が伸び、1mほどに成長します。葉は槍状で白い花を咲かせます。古くから各地でスパイスや薬草、生薬などとして使用され、日本での薬味や料理の香り付け、臭み消しなどとして活用されてきました。歴史的にも人々とショウガの結びつきは古く、紀元前から調理、医薬両方の目的で用いられてきました。1世紀頃、ギリシャの医師であるディオスコリデスはジンジャーの消化促進作用を推奨しています。漢方ではショウガの根を『生姜』と呼ばれ風邪などの際に使用されました。中国では長い船旅の際にはショウガを噛んで船酔いの症状を和らげたという記録も残っていると言われています。生薬としても歴史的に長く活用されてきました。現在では食料、サプリメント、ダイエット食品等にも使用されています。
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アロマで玄関・トイレの嫌な臭いを消臭
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ドライブのお供にアロマ
ココロを整えるアロマ
自律神経を整えるのに最適なアロマとは?
風邪予防に最適なアロマとは?
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頭痛(緊張型頭痛)対策になるアロマテラピーとは?
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咳を鎮める(呼吸器系のトラブル)のに役立つアロマとは?
気管支炎を和らげるアロマとは?
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スキンケアに使えるアロマ②「乾燥肌にオススメの精油」
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アロマで便秘解消
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環境カオリスタ検定(AEAJ)とは?
IBCA認定 アロマセラピスト資格とは?
IBCA認定 介護メディカルアロマ資格とは?
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日本アロマコーディネーター協会(JAA)インストラクター資格とは?
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NARD JAPANナード・アロマテラピー協会アロマアドバイザーとは?
IFA国際アロマセラピスト資格とは?
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