漢方経路リンパマッサージ資格取得講座 リンパマッサージ・ボディケアを学ぶにあたって必要なこと

リンパ管やリンパ節をまとめて、一般的にリンパと呼んでいます。リンパ管は老廃物や不要になった細胞を集めて送る「管」のことを言い、筋肉や血管の働きによって流れを作ります。リンパ管には心臓のようなポンプの機能がないためトリートメント（マッサージ）で流れを促すことが大切です。

リンパ節とは

いくつかのリンパ管が合流している部分を「リンパ節」または「リンパ腺」と呼びます。リンパ管を流れるリンパ液は、リンパ節を通り、さらに太い「リンパ本幹」へ流れ、最終的には静脈へ合流し濾過され、汗・排便・排尿によって体外に排出されます。

リンパの流れは左右対称ではありません。右腕部、右側半分の頭部と胸部のリンパ液は右リンパ本幹に流入し、右鎖骨下静脈に合流します。それ以外の残りの部分のリンパ液は胸管に流入し、左鎖骨下静脈へ合流します。

日本アロママイスタースクールや多くのサロンでは、たくさんのリンパが集まる左側からマッサージ（トリートメント）を行います。

効率的なリンパマッサージの方向は「上から下」「下から上」です。

私達に馴染みのあるタオルで身体を隠すボディケア・オイルトリートメントは手や指、前腕などを使って身体に刺激を与えることによって、皮膚や組織を柔軟にし、リンパ管や弁の働きを助け、循環器系にも反応を及ぼします。それが脳に伝達され、神経の刺激により様々な部位に反射的な反応を引き起こします。日本アロママイスタースクールでお伝えしているのは、リラクゼーションを目的としたマッサージ（トリートメント）方法になります。

以下のような場合にはその部位を避けてボディケア・オイルトリートメントをしましょう。

外傷のある部位

炎症・化膿している部位

静脈瘤・静脈炎・毛細血管拡張の部位など

以下のような場合にはその部位を避けてボディケア・オイルトリートメントを行わないようにしましょう。

発熱時

感染症の疑いがある場合

脈が弱く早い場合

血管が弱っている場合

妊娠中・出産直後の場合

飲酒・食事の前後など

マッサージ（トリートメント）を受ける方が常にリラックスできるよう心掛けましょう

指輪・腕時計などは外しましょう（セラピスト・受け手側共に）

快適な室温・タオルの掛け方の工夫

お客様の肌が傷つかないよう爪を短く切りましょう

セラピストは手指を消毒しましょう

痛みを感じない程度に行うのが基本です。力の入れすぎに注意しましょう。痛みは効果ではありません。

手技の回数はマッサージ（トリートメント）を受ける側の疲れ具合や身体の状態によって調節しまがら行いましょう。

1か所を集中して刺激するのは痛みが生じる要因になりますので避けましょう。

受け手が痛みや苦痛を訴えたらすぐに中止しましょう。

マッサージ（トリートメント）前に、タオルの上から身体に触れることを必ず行います。そうすることによって、これから始まるんだということをお客様に実感していただくことができます。丁寧にタッチすることによって、お客様とセラピストとの信頼関係を築いていきましょう。

基本手技の要点は4つあります。

体全体を使って行う

上半身や腕・指の力だけではなく、下半身もしっかり使い、体全体で行いましょう。

リズムと強弱

相手の呼吸に合わせ、お客様が息をはいたときにスタートし、自分の呼吸も整えながらリズムをとっていきます。強弱については部位や目的に応じて、圧の強さを使い分けていきます。

密着

マッサージ（トリートメント）する部位と自分の手を密着させた状態で行います。「密着＝圧をかける」ではなく、身体の曲線に合わせ、手を沿わせて真空状態にしていきましょう。

基本姿勢

上体と腰を安定させ、膝の屈伸を利用して手技を行います。

本記事では、「リンパマッサージ・ボディケアを学ぶにあたって必要なこと」の導入部分を動画とテキストで紹介しました。マッサージをするにあたって基本になることや大切なことがよくご理解いただけたのではないかと思います。今回、みなさんと一緒に学んだことは、漢方リンパセラピストコース・自律神経バランスアップトリートメントコース、おうちサロン開業コースで学ぶことができます。日本アロママイスタースクールは遠くて通えない！という方も、心配はいりません。オンラインWeb通信講座でも学ぶことができますので、是非ご利用下さい。